世界の特撮ヒーロージャーナル

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『仮面ライダーギーツ』で使われているジャマト語

仮面ライダーギーツ』には仮面ライダーが倒すべき敵として、ジャマトというキャラクターが登場している。このジャマトが使っている言語を「ジャマト語」と呼ぶことにして、ジャマト語の解読と翻訳を試みる。

 

第1話で解読のとっかかりとなるのが、番組開始20分目に和装ジャマトたちが仮面ライダーギーツに向かって銃を撃つ時に言った「ツジー」という言葉だ。これは文脈から考えて、日本語では「うてー(撃てー)」という意味だと考えられる。仮面ライダーシリーズで使われる人工言語は、『仮面ライダークウガ』のグロンギ語と『仮面ライダー鎧武』のオーバーロード語(フェムシンム語)がそうであったように、日本語をベースとして作られた可能性が高い。今回もそうであったという前提で推論を進める。

 

ジャマト語の「ツジー」がそのまま日本語の「うてー」に対応していると仮定すると、ジャマト語のタ行の音は日本語のあ行の音に当たり、ジャマト語のザ行の音は日本語のた行の音に当たる。そして、ジャマト語の母音の「ウ」は日本語でも「う」、ジャマト語の母音の「イ」は日本語では「え」になる。(注記:第2話の使用例から、打消し部分は誤りだと判明した。)

 

今のところ明確に言えるのは以上だ。「ジャ~」、「ピアーブ」、「ビテスビ」、「デロ」については、まだわからないことのほうが多い。

 

(以下、第2話からわかったことに基づいて補足する。)

1.「ジャ~」については、特に意味はなく、ただの掛け声だと思われる。

 

2.和装ジャマトが人間を襲う時に言う「ピアーブ」について。第2話の使用例から、ジャマト語の「ピ」は日本語の「し」、「ア」は「す」に対応しているとわかった。だから、「ピアーブ」は日本語では「しすー〇」となる。

(追記)

第7話での使用例と合わせて考えると、ジャマト語の「アーブ」は日本語の「ね」に対応しているという仮説に説得力があるように思われる。この仮説が正しいとすると、「ピアーブ」は「しね」になる。そば屋で和装ジャマトが福岡福男に剣で斬りかかった後、彼が絶命していることからもこの台詞は「死ね」という意味だと解釈していいと思う。屋外でもう1度「ピアーブ」と言った直後にも、女性が斬り殺されているから、この解釈で間違いないだろう。ちなみに、3度目は景和と祢音に襲いかかる時に言っている。

 

3.和装ジャマトが景和の姉を襲おうとして、バリヤーのようなものに阻止された時に言った「ビテスビ」について。第2話の使用例から、ジャマト語の「ビ」は日本語の「か」に対応しているとわかった。だから、「ビテスビ」は日本語では「か〇か」となる。文脈から考えて、「ビテスビ」は「壁か」という意味だとする解釈に説得力があると思われる。これで新たに、ジャマト語の「テス」は日本語の「べ」に対応しているとわかった。

 

(以下、第7話からわかったことに基づいて補足する。)

4.景和と祢音を助けた仮面ライダーシローを見て、景和が「シロクマ…?」と言った後、2人の和装ジャマトたちが言った「デロ!」、「デロ!」。この直後に仮面ライダーバッファが壁を突き破って現れる。

第7話の使用例から、ジャマト語の「ロ」は日本語の「ま」に対応しているとわかった。だから、「デロ!」は「〇ま!」となる。この台詞は景和と同様に、シローを見て発せられたものであるから、日本語では「くま!」(「熊!」という意味)だと解釈していいと思われる。これで、新たにジャマト語の「デ」は日本語の「く」に対応していることがわかった。