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インドネシアの特撮ヒーロー『ガルーダの騎士ビマ』第1話:解説

先日インドネシアの特撮ヒーロー『ガルーダの騎士ビマ』(ビマ・サトリア・ガルーダ、Bima Satria Garuda)続編の制作発表が行われた。そこで、第2シリーズの放送が始まる前に第1シリーズの内容を振り返ることにしたい。 まず、第1話のあらすじ。地球と異世界をつなぐ装置ポータルを発明した科学者の自宅がある日突然フドーのトペン・ベシとその配下の戦闘員たちに襲撃される。科学者とその妻と息子1人が燃える邸宅の中で姿を消すが、息子が1人だけ科学者の助手によって助けられる。 この事件から21年後、レイ・ブラマサクティ青年はオートショップで働いている。レイは義兄のランディ・イスカンダルやランディの妹レナと仲良く暮らしている。レイとレナは公園に出かけるが、そこにフドーの戦闘員たちが現れる。混乱の中レイはミカイル と出会い、ミカイルからレッド・パワー・ストーンを託されビマに変身してフドーと戦うことになる。ビマは戦闘員たちは退けたものの、トペン・ベシは強敵で、ビマとレナに危機が迫る。 次に、今回使われた言葉の解説。  ビマ(Bima)は『マハーバーラタ』に登場する英雄で超人的な怪力の持ち主のビーマ。  ガルーダ(Garuda)はインド神話の神鳥でインドネシアのシンボル。  今回は声だけの登場だったフドーの支配者ラスプーティン (Rasputin) は帝政ロシア末期の祈祷僧と同名。  フドー軍司令官のトペン・ベシ (Topeng Besi)のtopengは仮面、besiは鉄の意味、このため英語ではアイアン・マスク(Iron Mask)と呼ばれている。  レイ・ブラマサクティ (Ray Bramasakti)のBramasaktiは、Bramaがブラフマー神、saktiが呪力をもつという意味だから、ブラフマーの呪力をもつという意味になる。  ランディ(Randy)とレナ (Rena)の名字イスカンダル(Iskandar)はアレクサンドロスと同じ。  ミカイル (Mikhail)はミカエルと同じ。  レイが働いているオートショップのサトリア・モータース(Satria Motors)のsatriaとは武将、騎士という意味だ。この単語はサンスクリットクシャトリヤ(ksatriya)に由来している。  kakはkakakの略で兄または姉という意味。  dikはadikの略で弟または妹という意味。 なお、ビマについてはガルーダの戦士ビマ応援団というブログが詳しい。 予告編 第1話から第17話までの総集編